海外でブーム「錦鯉」

いま世界中がニシキゴイに夢中な理由

錦鯉愛好家は、日本国内だけでなく、欧米やアジア地域の国々を中心に世界の約50か国に及び、現地には錦鯉の愛好家団体や親善交流団体などもあり、日本と同じように錦鯉の品評会が開催されています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

欧米やアジアの国々で錦鯉の人気が広まり、錦鯉愛好家が増加している背景には、FacebookやインスタグラムなどのSNSを通して錦鯉の存在を知った 。

どんな人が錦鯉愛好家?

一般的にアジアの方は『紅白、大正三色、昭和三色、白写り』、ヨーロッパの方は、『無地、光模様、変わり鯉等多種の品種』を好む傾向があります」

※米国の錦鯉愛好家の多くは、一般的にストレスが多いとされている弁護士、医師、IT関係などの仕事に従事している人です。

錦鯉愛好家の多くは犬や猫と同じようにペット感覚で錦鯉を飼っているので、自分の錦鯉に1匹ずつ名前を付け、それぞれの名前を呼びながら餌を与えています。

※欧州に錦鯉愛好家が増加した理由は、錦鯉の輸入関税が低い国であるオランダやドイツを経由して欧州各国に日本から錦鯉が大量輸入されたことです。

欧州では錦鯉の愛好家だけでなく、その家族も一緒に錦鯉の飼育や観賞を楽しんでいます。

※アジアの錦鯉愛好家は、欧米とは異なり富裕層に多く、お金持ちのシンボルとして錦鯉を飼っています。

また、中国では富裕層の間で錦鯉が商売繁盛や立身出世の縁起物として人気があります。

「泳ぐ宝石」ニシキゴイの誕生は突然変異だった

江戸時代後半に、新潟県の二十村郷(現在の長岡市・小千谷市・魚沼市)で生まれたとされるニシキゴイ。色のついた鯉が突然変異によって生まれ、これを品種として改良したのがニシキゴイの起源といわれています。その後、約200年にわたって品種改良が続けられてきました。

「現在、ニシキゴイの品種は約100種以上あります。代表的なのは、白地に紅色の斑紋がある『紅白』、白地に紅色と墨色の斑紋がある『大正三色』、墨地に白色と紅色の斑紋がある『昭和三色』です。これらは一般にニシキゴイの御三家といわれていて、人気があります。

ニシキゴイが勇壮に泳ぐ姿態に、多彩の色を載せ、しかも“同じ模様がふたつとない”点にも魅力を感じているようです。またニシキゴイ同士はケンカをしないため、平和の象徴でもあります。アジアでは、幸運を招く魚としても認知されています。

現在、日本で生産される7割以上が輸出されているというニシキゴイ。農林水産省によると、ニシキゴイを中心とした鑑賞用魚の平成28年の輸出額は35億6千万円で、平成20年に比べると、なんと約1.6倍に増加しています。

  • コメント: 0

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気記事

PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。