渓流釣りで23cm頭にイワナ&ヤマメ

渓流釣りで23cm頭にイワナ&ヤマメ 点の釣りへが奏功【名栗川支流】

4/23(木) 6:00配信

TSURINEWS
渓流釣りで手中にしたイワナ(提供:WEBライター・竹内尚哉)

4月6日(月)、埼玉県飯能市を流れる入間川(名栗川)支流へ、イワナを狙った渓流釣行だ。大場所だけでなく障害物付近の物陰を狙い、結果23cm頭に4尾のイワナとヤマメが遊んでくれた。

湯基入でイワナ狙い渓流釣り

私の狙いは、名栗川支流で『まともなサイズのイワナを釣ること』なので、7時に湯基入へ到着。湯基入は名栗川本流渓流区域よりも下流に位置する本流に注ぐ小さい沢であり、放流もない沢なので、魚影は濃くない。だが、綺麗な準天然魚がタイミングさえ合えば釣れる沢でもあり、私も昨シーズンから来ている。

クライミングで有名のようだが、名栗川での渓流釣りではマイナーな部類かもしれない。奥多摩をはじめ名栗も、昨年の台風19号の影響を受けているはずなので、林道での登山、沢の遡行には特に気を付けたい。

台風19号の爪痕はいたるところに存在する(提供:WEBライター・竹内尚哉)

当日の状況とタックル

この日は暖かくなる天気予報で、気温は7時で7℃もある。春に入渓するのは初めてだが、比較的水量が少ない。林道も台風19号の影響を受け崩落も見られるが足場には問題ない。林道から川を見ながら、実積ポイント以外にも良さそうなポイントを探す。淵や落込みも所々深い場所もあり、期待出来そうだ。

数百メートル歩いたところで、実積ポイントへ降りた。 4.5m渓流竿に、ミチイト0.6号を1.5mほど結ぶ提灯仕掛けにするので、ヤマメ4号針を直結。目印を3つ付けて、オモリはガン玉のBを。本日のエサは、ミミズメインで釣り、ブドウムシを予備エサで所持している。

当日のタックル(作図:WEBライター・竹内尚哉)

実積ポイントがカギ

狙いの淵に到着すると、無事に実積ポイントは残っていた。白泡直下に仕掛けを入れてもアタリがないが、物陰付近で止めていると竿を引ったくるアタリ。アワセも効いて魚の手応えが伝わり、サイズは普通だが17cmのイワナが釣れた。先ずは坊主回避成功。

すぐ下の淵へ仕掛けを入れると、『ググッ、ググッ』と引いた後、向こうアワセで掛かる。今度は明らかにサイズアップで、取り込むと20cm。アタリがなくなったので上流へ上がる。遡行もなかなかきついけど、目星のポイントまで、登山してから入れる核心部へ行く。

最初に釣れたイワナ17cm(提供:WEBライター・竹内尚哉)

本日最大の23cmイワナゲット

核心部の大場所に着いたが、気持ちが先行して勢いよく進んだせいか、踏込み過ぎてしまい、良型が隠れる瞬間が見えてしまった。15分ほど粘ってみたが、アタリはないので、奥にある峡間の滝へ移動する。

すぐに16cmが釣れたのは良いが、もう1尾は欲しいところだ。オモリを重くするため、2Bを追加して滝直下に留まらせるもアタリがない。そこで、エサをブドウムシに変えての2投目で仕掛けを止めていると、数秒後に『ガッガッガッ!』と勢いよく竿がしなった。滝下の流れは強く引きが楽しい。数十秒引きを楽しんで御用とした魚は、名栗川水系では上等サイズな23cmの源流イワナだった。これには満足して写真撮りだ。30分ほど粘るもキリが良かったのか、アタリがなくなり、退渓して移動することにした。

本日最大の源流イワナ23cm(提供:WEBライター・竹内尚哉)

逆川へ移動

春爛漫な名栗湖(提供:WEBライター・竹内尚哉)

車に戻ると時間も10時00分で、本流を見ていくが状況が厳しそうなので、名栗湖上の逆川へ移動した。名栗湖ダム上に位置し、有間渓谷観光釣場内では、有間川と逆川の2つに分かれている。下流部は大場所も多く好ポイントもある。だが堰堤が始まると堰堤間も百メートル間隔と短い。湯基入同様もちろん放流などないので、釣れればヒレピン確定。堰堤は数があり、ポイント移動する際の、上下移動が頑張りどころだ。

逆川は堰堤が多く横よりも上下の移動が激しい(提供:WEBライター・竹内尚哉)

湖上もダメージが強くバックウォーターは現在工事中だ。逆川林道も落石が多く、堰堤も6つほど林道から確認したが、土砂で埋まり水深が浅い。下流に戻り、実積場所の滝下を攻めると、なんとかヤマメが釣れたので、短時間の釣りだけどキリ良く納竿。帰りは名栗湖湖畔で休みながら、桜満開の景色を眺めて癒されたあと、レストランHAMAで名人和牛のステーキ丼を食べてから大満足の帰宅だ。

釣行の〆は名人和牛のステーキ丼で(提供:WEBライター・竹内尚哉)

今回の釣果アップポイント4選

1、エントリーは慎重に

沢の釣りは、釣り時間よりも遡行時間の方が長いので、ついつい大場所を見つけると、勢い良く踏み込んでしまいがちで、不意に良型を散らしてしまうことがある。私も実積ポイントで散らしてしまった。魚の警戒心は強いので注意が必要だ。だがそのミスを糧に注意を意識した直後、良型を獲ることが出来た。

峡間の滝下は大物ポイントだけに慎重に(提供:WEBライター・竹内尚哉)

2、点の釣りを意識

沢の釣りは本流とは違い、線の様に流す釣りではなく、居るポイントを探す点の釣りだ。RPGの様な宝探しみたいな感覚で、狙いは深くて暗めの淵が、絶好ポイントとなる。

居る場所を探す点の釣り(提供:WEBライター・竹内尚哉)

3、障害物を恐れずに仕掛けを入れる

良くある例が、いかにも居そうなポイントに限って、スギの倒れ木があったり、樹の枝があったりする。イワナは障害物のあるポイントでも釣れる事が多い。そのため、取込み中に引掛けてバラす事も良くあるが、仕掛けロスト覚悟で釣ることも坊主を回避する手段だ。

障害物を恐れず岩陰を狙う(提供:WEBライター・竹内尚哉)

4、エサは復数持って行こう

市販エサでは、イクラ、ブドウムシ、ミミズ等が簡単に手に入るが、出来るだけ多種類あった方が心強い。場所や日により良い時、悪い時があるので、私は渓流釣りでは、ミミズとブドウムシを所持している。理由は簡単でエサ持ちが良いからだ。釣りする河川により川虫も採取するが、なんとかなるものだ。今回はミミズからブドウムシに変えた事で良型が釣れた。

注意点

沢での釣りとなると、びっくりするのが動物との遭遇だ。私も過去に逆川で遡行中に、目の前数メートル先の谷をカモシカが突っ切ってきたことがある。当然その時は、冷静ではいられなかった。というよりは、びっくりして動けなかった感じだ。そのような経験から沢に入る時は、物音に敏感になることも必要になってくる。

台風の猛威に負けなかった名栗川水系の渓魚達

今回の釣りで、台風後の状況がはっきり分かったが、それでも渓魚たちは元気に暮らしていた。あの元気な姿を見られると嬉しいもので、遊んでくれた渓魚達に感謝だ。そんな厳しい中でも、源流イワナと遊ぶことが出来たので嬉しい。

  • コメント: 1

コメント

    • ひろ
    • 2020年 4月 24日

    おいしい川教えていただきありがとうございます。早速行ってきます!

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