2020年1月11日・鏡開きの日

一般的に鏡開きの日は、毎年1月11日です。

年神様の力が宿った鏡餅をいただくことでその力を授けてもらい、1年の一家一族の無病息災を願います。鏡餅は、供えて、おろし、開いて食べてこそ意義があるのです。ですから、小さなかけらも残さず食べてください。

鏡開きで正月に一区切りつけるということは、その年の仕事始めをするという意味がありました。武士は具足などを納めていた櫃(ひつ)を開き、商家では蔵を開き、農村では田打ちという作業をして1年の出発としていました。

もともと武家から始まった行事なので、刃物で切るのは切腹を連想させるため、包丁などの刃物で切るのは禁物で、手で割り砕くか、槌(つち)で開くようになりました。また、「割る」という表現も縁起が悪いので、末広がりを意味する「開く」を使うようになり、「鏡開き」になったのです。

【鏡開きNG行為・禁止事項】

  • 鏡餅を食べずにいる ⇒必ず食べる
  • 包丁などの刃物で切る ⇒手で割り砕くか槌で開く
  • 「割る」と表現する ⇒「開く」と表現する
  • 食べ残したり捨てたりする ⇒小さなかけらも残さず食べる

樽酒も「鏡開き」

樽酒の蓋を割ってお酒をふるまうことも鏡開きといいますが、これは樽酒の蓋のことを酒屋で「鏡」と呼んでいたからだと言われています。

農耕民族の日本人にとって、米からできる日本酒は神聖な意味を持ち、様々な神事を営む際に供えられ、祈願が済むと参列者でお酒を酌み交わして祈願の成就を願う風習がありますね(これを直会<なおらい>といいます)。

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